就活生、新社会人をドン底に叩き落とすオススメ漫画

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就職活動している学生さん、そしてこれからバリバリ働き始める新社会人の皆さん、おはようございます。

今回はあなたたちを失意のドン底に叩き落とす漫画を紹介する。

 

 闇金ウシジマくん

闇金ウシジマくん(1) (ビッグコミックス)

闇金ウシジマくん(1) (ビッグコミックス)

 

 

フリーター、風俗嬢、読者モデル•••様々な職種の人々が登場する。

闇金ウシジマくんのテーマは「欲望に負けてしまった負け組たち」だと思っているのだが、とにかく弱い。小金を持ったら風俗に行っちゃう男、すぐにパチンコに行っちゃう主婦、有名になりたい一心でハイブランドに手を出す男、とにかく情けない。

読みながらどこかで「俺はまだそこまで落ちてないぞ」と確認作業をしている自分も情けなくなる。

また、作者の悪意、作為がとにかくエグい。特に主婦の描写にはうんざりする。「自己主張ばかりで何もしない主婦」「分かりません、私何も出来ませんばかりの弱い主婦」は思わず叫びたくなるほど腹が立つ。

お気に入りは読者モデルで有名になりたい男が主人公の「楽園くん」
浮気性だけど誰も傷つけたくない、傷つける勇気がない「トレンディーくん」

ブラック企業?低収入?そんなものこの世界に比べたら屁でもない。ただ、少しでも欲望に負けたらこんな世界に落ちてしまうという事を私たちは意識すべきだろう。

 

五年生

五年生(1) (アフタヌーンコミックス)
 

 

numasura.hatenablog.com

上記でも取り上げた漫画。
司法試験合格を目指しながら会社でバリバリ働く彼女と、やりたい事を見つけられずダラダラしてたら留年してしまった5年生の彼氏の恋愛漫画

私が生涯読んだ中で一番好きな漫画である。

目は口ほどに物を言う、というが、この漫画はまさにそれだ。目線、仕草、会話の間が言葉を発している。どこまで感情的になっているか、本音で話しているか、距離を引いているか、を考えながら読むと非常に楽しいし、辛い。

大人になりきれてないオトナの恋愛漫画。これから社会で消耗していくあなたたちも読むべきである。

 

ハチミツとクローバー

 

美大に通う大学生たちの青春漫画。未読の人の印象では「恋愛漫画」だと思われがちだが、恋愛はあくまで要素の一つであって、大きなテーマは「青春」だと思う。

とにかく世界が閉じている。外部の世界は徹底的に描かない事で閉じた世界を保っている。その閉じた世界から外に出る事が青春からの卒業なんだと思う。

でも閉じた世界はやはり気持ちが良い。そしてその瞬間は輝いている。
これから社会に出て消耗する中でハチクロを読んだとき、登場キャラたちが輝いている姿を見る事が辛くなってくるのではないだろうか。

 

 ミスミソウ

ミスミソウ: (1) (ぶんか社コミックス)

ミスミソウ: (1) (ぶんか社コミックス)

 

 

廃校が決まっている田舎の中学校に転校した春花。最後の卒業生となるクラスで春花を待っていたのは、鬱屈した環境の中、静かに狂い始めたクラスメイトによる凄惨なイジメだった――。 

陰鬱、という一言。内容については触れたくもないほどに悪意に満ちている。田舎の中学校、子供、という事でまだ漫画らしく「別の世界」を保っている。しかし田舎を閉鎖的な環境と考えるならば、そんな環境はいくらでもこの世の中に満ちている。

就職をして世界が広がったと思いきや、より一層悪意で閉じた世界に堕ちてしまったなんて事がないように。

 

就活生、新社会人をドン底に叩き落とすオススメ漫画!まとめ

かつて読んでいた漫画を社会人になって改めて読んでみると思わぬ発見があると思う。ここで挙げた漫画はジャンルこそ広いが共通しているのは「どことなく漂う陰鬱さ」である。

お手元にこれらの本を是非。