ポケモンGOによる若者の家離れと練馬離れとドードー離れ

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ポケモンGOが日本で配信されて2日目になる。

これまで私を含め若者は「車離れ」「酒離れ」「恋愛離れ」「テレビ離れ」など何かにつけて離れてきたが、ついに家まで離れる日が来るとは思わなかった。かつて閑散としていた公園は今やポケモンバトルの拠点になり、常にポケモントレーナーがたむろしている。街を歩けば、皆がスマホ片手にポケモンを探している。ポケモンGOの影響は計り知れない。

「ヤベッ!そこヒトデマン居んだけど」

と学生らしき男が指差した場所は神社だし、

「ヤバイバイナゾノクサいる!カワイイ!ナゾノクサ!そこそこそこ!」

とギャル風の女が指差した場所は看板だしで、ポケモンGOを知らない人からするとただのヤバイ奴に見えているに違いない。何か謎の草を決めていると思われているに違いない。

深夜にも関わらずたくさんの人で賑わう日比谷公園の画像をTwitterで見たときには、何か世界が変わったと思った。ポケモンGOは僕たちの住む街を変えてしまった。

 

街が変わってしまったのは何も都心部だけの話ではない。
私が住む街である練馬区の商店街ですら変わってしまった。

元旦ですら参拝客がいなかった神社の前には20人以上の人が溜まるようになったし、

「だーから言ってんだろ!ずーーーっと無視して歩いてたらピカチュウが出るんだって!」

と電話口で叫ぶおっさんがあらわれるようになった。

そしてトレーナーレベルや所持ポケモンの種類が増えるにつれ、この練馬という場所がどれだけ哀愁に満ちているかが分かった。

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正真正銘の練馬である。

駅から歩いて5分の場所だ。ポケストップがありゃしない。
謎の看板や謎の緑地に向かって歩くしかないのだ。

何より辛いのが

ドードーしか出やしねえ!ということだ。

捕まえたポケモンの数が56匹に対して26匹がドードーだ。半数近くがドードーだ。お、ポケモンが現れた通知だ、なんだろ?と思ったときは大体ドードーだ。なんかお香みたいなのでポケモンが勝手に寄ってくるのは良いんだけど、大体ドードーだ。

能動的に行動するとドードーが轟々と出てくるモードっていうか労働。思わず韻を踏みたくなるほどドードーだ。怒りに震える僕をどうどうと慰めてくれ!と願う僕にポケモン出現通知が来たときは大体ドードーだ。もうどうにでもしてくれ!はいはい、どうせ次もドードーなんでしょ?知ってますーーーーと独り言をつぶやいたときに出てくるのも大体ドードーだ。堂々巡りだ本当。

しかも2年も使い込んだiphone5sではあっという間にバッテリーが切れる。ドードーを集めている間にガンガン電池が切れる。ドードースマホが殺されている。すぐバッテリーが0%になる。

現時点での私のポケモンGOポケモンGOっていうかドードーを集めてバッテリーを0%にする位置ゲームのなんかだ。